中二大学 普通科 馬鹿養成コース

大学のどうでもいい講義を聞いているとどうしてもアタマの悪くなった気分になる。
知識となりうるものが何もないので本を読もうとするも教授の声は結構うるさい。ブコウスキーのことばも脳みその手前でスリップしていく。仕方なしに机に頭を伏せて寝るもそのへんの頭の悪い大学生と一緒だと起きたあとの周りを見て思うことになる。

 

 

 

 

笑われて生きるのは 辛いことじゃない
バカはホントによく笑う ホントのバカは笑わない
僕を笑ってる奴らはバカをこじらせて死ねばいい
僕は絶対に笑わない 恋をしてるから
     毛皮のマリーズ それすらできない

 

 

 


僕はバカだ。言いたいことはいつも喉の奥に溜めて、ヘラヘラして、あいずちを適当に打ち、たまに喉のフィルターをすぎる言葉にはトゲがたったまま。親とは互いにイライラするだけなので必要以上に喋るのはやめた。大学のクラスの友達の内容のない嘘武勇伝マシンガンを聞くのもめんどくさくてやめた。バカだからどうでもいい自己防衛のプライドみたいなものが何をするにも邪魔をする。

 

部屋を1歩出れば本当につまらない普通の人間であると負い目を感じ、部屋に戻って憧れるひとの本を読んだり音楽を聞いて今の自分をベッドの中で反省する。

 

 

 

あなたが質問したければ先ず私の質問に答えてください。ここでは私と記者の関係は対等なはずです。〜クイズ大会開始〜

     橋下徹

 

 


昔の友達と明日再会するかもしれない。明日修検を受験する欄に名前があった。受験料をまだ払ってないようだったが。
彼はどうしようもないやつだった。背は低く、アニメオタクで、メガネで猫背でバカで貧乏で、なぜか自分をゲスな人間と自称するようなやつだった。
彼はいじめの格好の的だった。いろいろなことをされてその大小に関係なくいつも同じように怒っていた。その怒っている様子を見て中学の無能な先生どもがそいつを叱っている風景がお決まりだった。
そいつと何故か仲良くなって自分の好きな本やCDを貸していた。(借りなかったのはそいつが日常系ラノベやアニソンのCDしかオススメしてこなかったからだ。)銃の図鑑や携帯火炎放射器やレーザーの作り方が書いてある科学の本、都市伝説の本、CDはマキシマムザホルモンパンテラ村八分....
それを渡して次の日学校でそいつから感想を聞いた。たいした感想は帰ってこないがそれがとても楽しかった。
彼が卒業してどうしているのかずっと気になっていた。一緒にいた頃は僕のいじめっ子と仲良くしないのに何故かいじめられないパワー(!)でいじめは少なくなっていたが、治安の悪そうな高校に入ったので絶対いじめられるだろうし、県立高校の受験料が払えないほどには貧乏だったし、なんか森の中に住んでるし。
会って話が出来たらいろいろ聞きたいし思いっきりいじってやりたい。
そういえばあの頃の俺はドSだったな。友達が減ったのもあの頃だったな....

 

 

 

 

死ぬ間際人生を振り返る瞬間のために思い出を作ることが人生の醍醐味だと誰かが言った。そうすればその人生が全体的に味気のないものでも点で見れば楽しくていい人生だったと死んでゆく自分を誤魔化せるからね!